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DVDの記事一覧
Posted on 01:37:29 «Edit»
2008
01/26
Sat
Category:DVD

秒速5センチメートル 

秒速5センチメートル 通常版秒速5センチメートル 通常版
(2007/07/19)
水橋研二、近藤好美 他

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一昨日、会社に行くために家を出たら結構、雪が降っていたのだれけど積もるほどではなかったためちょっと残念だった。
中途半端に降られて満足出来なかったので、昨日、帰ってきてから雪景色を味わうために「秒速5センチメートル」を見る。

DVDが出てすぐに購入して、何度も何度も見ているのだけれど、やっぱりこの作品は今まで見た映画の中で一番好きだと思う。。。

新海誠監督の作品に出てくる登場人物は、みんな儚げで、寂しさとどこか醒めた影を持っている。 熱血も甲高い声で叫ぶように話す女性キャラも登場しない。
演じる声優の演技も過剰なわざとらしさはみじんもなく、下手をすれば棒読み?と思えるギリギリのラインに近い印象を与える。
不思議な事にそれがみごとに作品にぴったりとはまっていて、アニメーションではなく、映画を見ているような気分になる。

そのくらい人物はみな淡々としているのに、その後ろに当たり前にある背景が、淡々とした登場人物の心象風景を色鮮やかに映し出す。 そこにどうしても引き込まれてしまう。。。

誰もがどこかで見た事があるような風景。 夏の空だったり、夕方の夕焼けだったり。 どこかで見たような気がするけれど、実物よりコントラストが強かったり、彩度が高かったり、実際に限りなく近く、けれど、どこにも存在しない風景。
ロケハンに行って撮影された写真が背景に描き起こされたものを見ると、それがとてもよくわかる。 新海監督の作風を代表する背景美術は本当にためいきがでるほど美しい。。。

この作品は、というより、この作品の第3話は人によって好き嫌いが分かれるらしい。
涙が出るほどは悲しくなく、胸を貫かれるほどの激情もないけれど、私は見終わった後の心地のよい切なさが好きで、やっぱり何度も見てしまう。
第一話に登場する雪の風景は、私の中でイメージする一番好きな雪の景色に近い。
なので、一昨日の積雪に満足出来なかった私は、思い出したようにまた見てしまった。(笑)

発売されている過去の3作品のDVDを持っているけれど、「秒速5センチメートル」→「雲のむこう、約束の場所」→「ほしのこえ」という順番で好き。
作画、演出が出来る監督は珍しくはないけれど、それに加え脚本、背景美術、色彩設計までやってしまう監督は稀有な存在で、そういう意味ではやはり新海誠という人の世界観はすごいと思う。

「秒速5センチメートル」のノベライズが出ていると知ったのはつい最近で、(ファンのくせに。。。遅い)今、読んでいるのだけれど、小説も新海ワールドそのもの。
先に映像を見ているために、文字で読んでいるにもかかわらず頭の中に明確にシーンが浮かんでいく。

「雲のむこう、約束の場所」「ほしのこえ」はSF要素の入った恋愛物語だったけれど、「秒速5センチメートル」はアニメではなく、アニメーションという手法で作られた恋愛映画だと思う。
痛くはない、けれど心地よい切なさが好きな人にはお勧めしたい。
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